冷静と情熱のあいだいまさら読んでしまった。テレビでやってて気になったから、とかいうありがちな理由では決してない。 なんか本があったから読んでみようと思っただけ。 先にブルーを読んだ時点では 「イマイチ。」 と思ったのだけど、レッドの方を読んだらすっかりハマってしまった。 主人公あおいの孤独さ加減に。 すっかり感情移入して泣きじゃくってしまった。 しかし。 あの美しく崇高な雰囲気の主人公に自分を投影してしまうのってずうずうしすぎるだろうか。 それともお気楽すぎ? いずれにしろ、自分の「オメデタイ性格」を実感するにはあたしにはぴったりの本だった。 でも、江国香織の小説ってはじめて読んだけど、この人の日本語のセンスって結構好きかも。 あおいが大切に思っているマーブのことを「あの人」じゃなくて「あのひと」って表現するところとか。 こういうのって相性の問題か。 |